Q2.梅酒を作ったのですが、ビンの中に残った梅をしわのないまん丸のままに仕上げたいのですが?
まず、ウメに砂糖や塩などを加えると果汁が出てくるのは「ナメクジ」に塩をかけると小さくなるのと同じ「浸透圧」の原理によるものです。
果実に砂糖をかけると、果実内部の糖度濃度に比べて外部の糖度濃度が高くなるため、果実は内部の水分を出して外部の砂糖を溶かし、濃度を下げようとします。これが「浸透圧」です。従って、通常の漬け方では必ず「しわ」になります。
そこで
1.ウメが完全に熟して(黄色から山吹色)から漬ける。
ウメが完全に熟すと、細胞壁が壊れてしまいます。すると、浸透圧が加わっても砂糖が自由に出入りするため、しわになりません。
2.ウメを冷凍して(内部まで凍らせるには家庭用冷蔵庫で24時間以上)から漬け込む。
ウメを凍らせると細胞内の細胞水が凍り、体積が大きくなり細胞壁が破壊されます。すると、浸透圧が加わっても砂糖が自由に出入りするため、しわになりません。
ですから、完全に熟したウメを冷凍すれば(完全に「しわ」がなくなるとは言い切れませんが)「しわ」の少ない、まんまるいウメが漬けられます。 |